離婚に関する豆知識

離婚やストーカー被害を分かりやすく見てみましょう。

1.離婚と結婚の数

三組に一組が別れる現状

離婚というとどうしても悪いイメージが付きまといますが、「新しい人生を切り開くため」と現実的に、前向きに考えましょう。
実際どのくらいの人が離婚をしているのでしょうか。イメージによる「良い・悪い」ではなく、離婚の現実を見てみましょう。


うわ〜、こうして見ると離婚する夫婦ってすごく多いんですね。
そうですね、単純に割り算すると結婚するカップルの3組に1組は別れていることになりますね。
せっかく結婚したのに、どうしてこんなに別れるのかしら?
離婚の理由を聞いてみると、男女ともに「性格が合わない」がトップ、次に「浮気など異性関係」が続きますね(右図参照)。本当は浮気しているのに「お前とは性格が合わないから別れたいんだよ!」と嘘をつく男性も多いですから、ひょっとしたら離婚理由の隠れたナンバーワンは浮気かもしれませんね。

うーん。
うちの夫もやっぱりそうなのかしら……?

2.離婚で女性が受け取るお金

新しい生活のための準備

「離婚」は愛情だけで割り切れる問題ではありません。財産分与、慰謝料、子どもがいる場合は養育費……。
たとえ冷め切った関係だったとしても、「離婚」による精神的ダメージは小さくはありません。
しかしその後の生活を考え、正当な権利として必要な額を請求した方が後悔の少ない離婚ができるでしょう。
そのためにも相手が浮気していた場合、確実な証拠を握るのは、新しいスタートのためにも重要になってきます。

これを見ると、離婚の時にお金のことを何も決めなかった女性は損をしているのがよく分かりますね。
ええ。きちんと慰謝料や養育費の取決めをしていた女性は8割以上がお金を受け取れたのに対し、何も決めなかった人は9割が何もお金を受け取れないようですね。
何もしなければ、何ももらえないんですね。なんとなく自動的にもらえる気がしてたけど、とんでもないわ。
受け取れた人の金額は違うのかしら?
取決めて離婚した女性の慰謝料額を平均すると、何も決めずに離婚した女性の2倍も高額の慰謝料をもらっていることになります。

へぇー。取決めをしてから離婚した女性の方が、お金をもらえる可能性も、もらった時の金額もだんぜん有利になるのね。

その通りです。お金の取決めで有利になるためにも、しっかり浮気の証拠などを取っておくのが大切ということですね。

3.慰謝料を請求するための条件

離婚を決意したものの、夫(妻)やその愛人に慰謝料を請求したい。そんなときは、浮気(法律でいう不貞行為)をしたという「事実」だけではなく、明確な証拠が必要となります。ではどういったものが証拠となるのでしょうか。

証拠になりにくいもの

  • 携帯電話やパソコンにあった「今度の日曜×時にいつもの場所で会いましょう」という異性からのメール。
  • 最近、夫婦間で性交渉がないにもかかわらず、コンドームやピルが減っている、もしくは補充されている。
  • 夫(妻)の携帯電話やパソコンに、異性の写真が入っていた。

証拠になるもの

  • 不貞行為が認められるような手紙や日記。
  • 不貞行為を認める旨を記した自筆での書面。
  • 二人でラブホテルに出入りする写真。

浮気チェックシート

パートナーが浮気を行なっていたら、以下のような兆候が出ることがあります。 当てはまる数が4箇所以上あれば、要注意です。

仕事帰りの遅い日が、急に多くなった
外見、身だしなみを気にするようになった
自宅で携帯電話に着信があってもすぐ出ない
携帯電話を常に手放さなくなった
携帯電話にロックがかかっている
勝手にパソコンを使うと怒る
パソコンにパスワードをかけるようになった
車の走行メーターが不自然に増えている
車の中に女性の物と思われる髪の毛があった
車の中を頻繁に掃除するようになった
性交渉を拒むようになった
使用していないのに、避妊具の数が減っている
自宅に無言電話が多くかかってくるようになった
浮気の見分け方をチェックしたら、浮気をしているみたい……。でも離婚して慰謝料を請求するには、このままじゃ駄目なのよね。
たいてい女性は勘が鋭いので、夫の浮気がわかるのですが、それから後が重要です。
自力でも「浮気をしている事実」はつきとめられるかもしれませんが、一度気づかれると警戒されるので、調査が難航する場合があります。
いくら 「浮気をしてる!」 とわかっても、その証拠がなければ裁判では有利にならないのね。
どちらかの言い分だけを聞いていたら、「浮気してる!」「いやしてない!」の水掛け論になりますからね。

一般的に言う「浮気の証拠」と「法的に認められる証拠」は違うのね。明らかに浮気してるってわかってるのに、なんだか悔しいわ。

ふつうの方が慰謝料の取れる「法的に認められる証拠」を相手に気づかれずに入手するのは、なかなか難しいですね。

4.ストーカーの被害状況

証拠がなければ警察は当てにならない?


やっぱり「つきまとい」や「待ちぶせ」が多いのね。なんだか怖いわ。
さらにストーカーを動機の面から見ると、「好意の感情」と「好意が満たされないための怨恨」だけで全体の92%以上になっています。やはり加害者の90%以上は男性のようですね。
ちゃんと女性を守るため、警察は対処してくれているのかしら?
ストーカー規制法が施行されてからも、警察の対処は7割以上が「被害防止アドバイス」や「防犯ベルの貸出し」になっていますから、まだまだ被害者救済は不十分のようですね。

じゃあ、女性は怯えて暮らすしかないの?

警察に重い腰を上げてもらうには、「つきまとい」や「面会の強要」を相手がやっているという証拠取得が一番の近道。そんな時は探偵の証拠収集能力を役に立ててください。
なるほど。探偵さんのお仕事って浮気調査の他にもいろいろあるのね。

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